ブラックジャックの期待値とは? 還元率・計算方法・上げ方をわかりやすく解説

ブラックジャックの期待値のフィーチャー画像

オンラインブラックジャックをより楽しむためには、「期待値」という考え方をマスターすることが重要です。期待値は還元率や勝率と混同されがちですが、それぞれに明確な違いがあります。期待値を正しく理解すれば、プレイスタイルの改善や戦略的な判断にもつながるはずです。

 本記事では、期待値の定義から具体的な計算方法を解説します。ブラックジャックならではの平均値や還元率、さらに期待値を高めるための方法まで初心者にも分かりやすく紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

期待値とは? 勝率・還元率との違いも解説

ブラックジャックを戦略的に楽しむうえで、「期待値」の概念は避けて通れません。似たような用語として「勝率」や「還元率」もありますが、それぞれ意味や使い方が異なります。

まずはこの3つの違いを正しく理解し、どの数値をどう活かすかを知っていきましょう!

期待値とは?

ブラックジャックの期待値

期待値とは、1回の賭けに対し「平均してどれくらいの利益 (または損失)が見込めるか」を示す数値。ブラックジャックでは、プレイヤーがとるアクションや賭け金によってこの値が変動します。

例えば、$10賭けて50%の確率で20$得られるゲームであれば、期待値は10$となり、ちょうど元が取れる計算に。このように期待値は、勝敗にかかわらず、長期的に見た平均的なリターンを判断する材料として使われます。

勝率との違い

勝率とは、その名の通り「どのくらいの確率で勝てるか」を示す指標で、純粋な勝ちやすさを数値化したもの。最適戦略に則ってプレイした場合、ブラックジャックの勝率は毎ラウンド約50%となっています。

一方、期待値は勝率に加え「勝ったときに得られる金額」と「負けたときに失う金額」も考慮して計算されます。

そのため、勝率が高くてもリターンが少なければ期待値は低くなることもありますし、反対に勝率がやや低くても、大きなリターンがあれば期待値は高くなるケースがあります。

この違いを理解していないと、「勝ちやすそう」に見える戦略でも損してしまうことがあるため注意しましょう!

プレイヤーにとって期待値が重要な理由

期待値は、長期的に見たプレイヤーの損得を判断するための「羅針盤」のような存在。ブラックジャックでは、戦略を誤るとプレイヤーが不利になって しまいますが、期待値を意識することで、どのようなプレイが合理的か見えてきます。

例えば、確率的には少し不利でも、リターンが大きければ試す価値がある場面もあるでしょう。反対に、一見安全そうに見えるプレイでも、期待値が低ければ長期的には損になる可能性があります。

このように、期待値は賭けの判断をする上での「根拠」となり、無駄な損失を防ぐためにも覚えておくべきなのです!

ブラックジャックの期待値の計算方法

期待値の概念は理解しても、実際にブラックジャックの中でどう計算し、どのように判断に活かせば良いのかは意外と難しいもの。ここでは、基本的な計算式と実際のシチュエーションを通して、期待値の出し方とその意味を具体的に見ていきましょう!

期待値の基本計算式

期待値とは、「起こり得るすべての結果について、それぞれの配当と確率を掛けて合計した値」です。数式で表すと以下のようになります。

期待値=配当1×確率1+配当2×確率2+…

この計算式はどのギャンブルにも共通で使える基本となる考え方です。ブラックジャックでも、勝ち・引き分け・負けそれぞれの可能性に応じた配当と確率を使えば、期待値が算出できます。

ブラックジャックにおける計算例

具体的なシミュレーションで見てみましょう。以下は「プレイヤーの手札が20 (J+Q)」「ディーラーのアップカードが6」の状況を想定した例です。

最初の賭け金を$100に設定したとします。

結果

リターン

確率

計算

勝ち

$200

80.1%

$200×0.801=$160.2

プッシュ

$100

10.2%

$100×0.102=$10.2

負け

$0

9.7%

$0×0.097=$0.0

合計期待値

$170.4

この場合、賭け金が$100なので、期待値は$170.4。つまり、このシチュエーションでは1回ごとに$70.4のプラスが見込まれるということになります。これが「期待値が賭け金を上回っている=有利な賭け」である状態です。

プレイスタイルによってどう変動するか

期待値の差は、プレイヤーがどのようなスタイルでゲームに臨むかによって大きく変わります。ベーシックストラテジーを用いれば、多くの場面で最適な選択を導き出すことができ、期待値を最大限に引き上げられるでしょう。

一方で、勘や経験だけに頼ったプレイでは、最適なアクションを逃し、期待値が大幅に下がるケースも。だからこそ、期待値という考え方を取り入れることで、「単なる運任せのゲーム」から「計算に基づく戦略ゲーム」へ変わるはずです!

ブラックジャックの平均的な期待値・還元率とは?

ブラックジャックは、数あるカジノゲームの中でも非常に高い還元率を誇ります。ここでは、ブラックジャックの平均的な還元率がどの程度なのか解説しながら、他のカジノゲームや日本の公営ギャンブルとの違いもあわせて紹介。

また、プレイヤーが得られる期待値とカジノ側の取り分である「ハウスエッジ」の関係についても分かりやすく整理します!

ブラックジャックの平均還元率

ブラックジャックの還元率は、最適な戦略を取ってプレイした場合、約99.3%〜99.6%とされています。これは、長期的に見て、賭けた金額のうち99%以上がプレイヤーに返ってくるという意味であり、非常に高い数字だと言えます。

また、使用されるデッキの枚数や、サレンダーなど特殊ルールの有無によっても、還元率は微妙に変動します。ベーシックストラテジー適用時の平均還元率をデッキ数別に見てみましょう!

使用デッキ数

平均還元率 (ベーシックストラテジー適用時)

1デッキ

約99.99%

2デッキ

約99.66%

6デッキ

約99.45%

8デッキ

約99.42%

このように、デッキの数が増えるほど、プレイヤーの還元率は若干下がる傾向です。

他のカジノゲームやギャンブルとの還元率比較

他のゲームや日本のギャンブルと比較してみましょう!

ゲームの種類

還元率

ブラックジャック (1デッキ)

約99.99%

クラップス

約99.17%

バカラ (スピード)

約98.94%

ルーレット (ジャパニーズ)

約97.30%

クレイジータイム

約96.08%

スロット

約93〜97%

パチンコ

約85%

競馬・競輪・競艇

約75%

宝くじ

約45%

この表を見て分かるように、ブラックジャックの還元率は他のオンラインカジノゲームと比べても圧倒的に高く、日本の公営ギャンブルと比較すればその差は歴然でしょう!

ハウスエッジとの関係

ハウスエッジ (控除率) とは、カジノ側が得る利益の割合であり、還元率と表裏一体の関係にあります。つまり、還元率99.5%であれば、ハウスエッジは0.5%ということになります。

このように、ハウスエッジが低ければ低いほど、プレイヤーにとって有利なゲームなのです! ブラックジャックは、ハウスエッジがとても低いゲームとして広く知られており、多くのプレイヤーに支持される理由となっています。

もちろん、どんなに還元率が高くても、短期的な勝敗は運に左右されます 。しかし、戦略と確率を理解してプレイすれば長期的な損失を抑え、有利な状況を少しずつ積み重ねていけるでしょう。

ブラックジャックで期待値を上げる方法

ブラックジャックは、プレイヤーの選択ひとつで還元率や期待値が大きく変動するゲームです。運任せに見える場面でも、統計に基づいた戦略を実践することで、長期的には収支に明確な違いが現れますよ!

ここでは、ブラックジャックで期待値を高めるために実践できる、具体的な方法を見ていきましょう。

ベーシックストラテジーを活用する

ブラックジャックのベーシックストラテジーの画像

まず何よりも重要なのが、ベーシックストラテジーの実践です。自分の手札とディーラーのアップカードに基づいて、どのアクション (ヒット・スタンド・ダブルダウンなど) を取るべきかを示す「最適解のマニュアル」のようなもの。

例えば、ベーシックストラテジーを守らなかった場合、期待値は約90%前後まで落ちてしまうこともありますが、忠実に実践すれば99%以上の還元率を維持できる可能性があります!

ダブルダウンやスプリットを適切に使う

ベーシックストラテジーに含まれるアクションの中でも、ダブルダウンスプリットは期待値に大きな影響を与える重要な手段です。正しいタイミングで使うことによって、還元率をさらに高められます。

具体的には、適切にダブルダウンを使った場合と使わなかった場合では、約2%近く期待値に差が出るとされています。スプリットも、特定のペアを分けることで、大きな損失を避けられる場面が多数ありますよ!

デッキ数が少ないテーブルを選ぶ

ブラックジャックで使用されるデッキの枚数は、期待値に直接影響します。一般的に、使用されるデッキが少ないほどプレイヤー側にとって有利であり、還元率も高くなる傾向です。

カジノによって使用デッキ数は異なるため、プレイ前にルールをよく確認し、できる限りデッキ数の少ないテーブルを選ぶことが期待値アップのカギと言えるでしょう。

ただし、オンラインカジノのビデオブラックジャックでは、ラウンド毎にカードがシャッフルされるため、使用されるデッキ数による差はほとんどないとされています。

サレンダーがあるルールを選ぶ

一部のブラックジャックテーブルでは、サレンダー (降参) ルールを採用しています。ディーラーの手札を見て「この勝負は分が悪い」と判断したとき、賭け金の半分を失う代わりに降りることができるアクションです。

例えば、自分の手札が16で、ディーラーのアップカードがAのような状況では、サレンダーを選ぶことで、理論的に失う金額を半分に抑えられます。バースト率の高い場面では、サレンダーを取れるだけで期待値の下落を大きく防げるため、ルールとして採用されているテーブルは有利になるでしょう。

インシュランスは避ける

ブラックジャックにおいてインシュランスを使うのは避けた方が無難です。ディーラーのアップカードがAのときに保険をかけるアクションですが、実際にディーラーがブラックジャックになる確率は約4.7%程度。

にもかかわらず、賭け金の半額を支払う必要があるため、長期的には大きく期待値を下げる結果につながります。

多くのシミュレーションで、インシュランスを使うとブラックジャックの還元率が約90%台にまで下がるとされており、これだけでプレイヤーの優位性は一気に失われます。基本的に、インシュランスは選ばない方が賢明でしょう。

プレイヤーに有利なブラックジャックのテーブル条件

ブラックジャックは、テーブルに設定されたルールにより、プレイヤーにとっての期待値が変化します。同じ戦略を使っても、環境が違えば結果が大きく変わってくるため、まずは「どのような条件が有利なのか」を押さえておきましょう。

以下の表は、影響の大きい代表的なルールを簡単にまとめたものです。

テーブル条件

内容

プレイヤーへの影響

使用デッキ数

少ないほど有利 (1デッキが最良)

期待値が上がる

ナチュラルBJの配当

1.5倍以上が標準 (例:$10→$15)

高配当は有利

サレンダーの可否

アーリーやレイトが可能

損失を減らせて有利

ディーラーのソフト17

スタンドするルールが望ましい

勝率が上がる

ダブルダウンの条件

制限が少ないほど有利

高期待値アクションが取りやすい

インシュアランス

推奨されない (期待値が下がる)

なるべく避ける

このように、還元率や期待値を高めたいのであれば、「1デッキ」「配当1.5倍以上」「サレンダー可」「ディーラーはソフト17でスタンド」といった条件が揃っているテーブルを選ぶのが理想です。

期待値を理解して、戦略的に楽しもう

ブラックジャックは単なる運任せのゲームではなく、知識と判断によって結果が大きく変わるゲームです。期待値や還元率、勝率の意味をしっかり理解し、プレイスタイルに取り入れることで、より戦略的に楽しめますよ!

  • ベーシックストラテジーを使えば期待値と還元率を大きく改善できる
  • デッキ数やサレンダーの可否などルール選びで勝率が変わる
  • インシュアランスは基本的に使わず資金管理を意識するのが重要

ベラジョンでは、還元率の高いテーブルやルールを揃えたブラックジャックが多数用意されています。初心者の方もぜひプレイして、戦略の面白さを体感してみてください!